リビングや個室、キッチンなど、いくらきれいに片づけても少しするとまた物があふれて、家の中がなんとなくごちゃごちゃしているという経験がある人も少なくないのではないでしょうか。どれだけあってもなぜか足りなくなる収納スペース。男女100人を対象に、家の中でどこに一番収納スペースが欲しいかについてアンケートをとってみました。

【質問】
「ここに収納が欲しい！」と思う場所は？

【回答数】
玄関まわり（土間収納・シューズクロークなど）：23
洗面室・浴室まわり（衣類収納・ストック収納など）：14
リビングルーム（遊具収納・書籍収納など）：15
キッチン（パントリー・床下収納など）：19
寝室・家族それぞれの居室（ウォークインクローゼットなど）：15
バルコニー・庭（ガーデニング用品・洗濯用品収納など）：12
納戸（ひな飾り、カブトなど季節ものなど）：1
その他：1

みんなの靴が散乱！玄関まわりが2割強

アンケートの結果、玄関まわりという回答が2割強を占めました。

・家族それぞれが靴やサンダル、ブーツなどを持っていて、玄関がすっきりしないから。（60代／女性／専業主婦（主夫））
・玄関の靴箱が思ったより小さめで、子供が大きくなってきてサイズが大きくなったせいもあって手狭（40代／女性／専業主婦（主夫））
・子供が外で遊ぶ時に使うバットやグローブなど家の中には入れたくないが、外というわけにもいかないものの為に欲しい。（30代／男性／正社員）
・靴や庭仕事で使う道具、ベビーカーなど玄関周りに収納できたら導線もスムーズになると思うから。（30代／男性／個人事業主）
・玄関周りにはもちろんシューズクローズもそうですが、地震が起きた際などの用具や保存食などをいれられる収納が欲しいですね。（30代／女性／専業主婦（主夫））

そもそもスペース不足という回答の中には、子供の成長とともに靴も大きくなってさらに収納が足りなくなったという意見もあり、家庭環境の変化と関係もありそうです。バットやベビーカー、庭まわりの道具など、外で使うものについては玄関先に置きたいという回答からは、居住空間をきれいに保ちたいという思いだけでなく、玄関先にあるほうが使い勝手がよいという利便性を優先している様子も伺えます。危機管理に対する観点から、保存食や避難用品などを玄関付近に置きたいという意見もあがりました。

必要食材を置くキッチン、身の回りを快適にするため増えるグッズ

次いで、キッチン、リビングルーム、寝室・家族それぞれの居室、洗面室・浴室まわり、バルコニー・庭、納戸、という順になりました。

・キッチンは食材がいつも多くストックされているので十分な収納が欲しい。（40代／男性／正社員）
・リビングルームです。リビングに収納がないので、リビングが散らかってしょうがないからです。（40代／女性／専業主婦（主夫））
・主人の部屋に収納が欲しいです。物を増やす人なので、部屋が狭くなって困っています。（40代／女性／専業主婦（主夫））
・洗面所にタオル類などはもちろんの事、衣服も置けてしまった方が効率がいいので。（40代／女性／専業主婦（主夫））
・庭木の手入れをする機会が多いので、ガーデニング用品の収納がほしいです。（40代／男性／正社員）

キッチンでは食料が不足すると困るという心理が働くからか、ストック食材などの置き場が足りないと感じている人が多いようです。リビングルームはもともと収納が少ないうえに家族が集まる場所なので、同時に物も集まってきて散乱してしまうという意見が目立ちました。私物の置き場所が欲しいという寝室や個室、石鹸やタオルだけでなくこれから着る服などをそろえておきたいという浴室など、家族ができるだけ快適に過ごせるための収納が欲しいという傾向も見てとれます。バルコニー・庭という回答では、その空間を楽しむグッズの収納が欲しいという人が多い様子が伺えました。

全体的に少し足りない収納スペース。増えたら減らす、をルールに

今回のアンケートでは玄関まわりという回答が最も多かったものの、回答にはばらつきがあり、多くの人がすべての部屋において収納が足りないと感じている様子が伺えました。リビングや個室、洗面などはできるだけ快適で便利に過ごしたいと思うばかり、本や趣味の物など個人のものが集まってしまう傾向があるようです。ストック食材などはもしものための備えになるので減らすことはむずかしいかもしれませんが、服や靴、趣味のものは、新しいものを買ったら使わないものを減らすなど、必要な物だけを手元に置くように心がけることで収納スペースを上手に使いまわせるようになるかもしれません。

■調査地域：全国
■調査対象：年齢不問・男女
■調査期間：2017年10月25日～2017年11月08日
■有効回答数：100サンプル